こんにちは、自称飲食業界ウォッチャーのKENです。いつも外食ニュースを追いかけていますが、興味深い発表がありました。それが、串カツチェーン「串カツ田中」の親会社である串カツ田中ホールディングス(HD)が、関西中心のファミリーレストラン「ピソラ」を95億円で買収し、ファミレス業態に本格参入するというニュースです。発表は2025年9月16日。串カツの串一本で天下を取ろうとするこの動き、株価は急落したものの、長期的に見て外食業界のゲームチェンジャーになる予感がします。さっそく、背景から影響まで深掘りしていきましょう。
発表の概要:ピソラ買収でファミレスに足を踏み入れる
串カツ田中HDは、16日にピソラ(本社:滋賀県草津市)の全株式を取得する契約を締結したと公表しました。買収総額は95億円で、資金調達は第三者割当増資(約40億円)と金融機関からの借入(55億円)でまかなう計画です。増資の引受先には、串カツ田中HDの貫啓二会長やピソラの広瀬氏ら役員3人が名を連ね、払込日は12月1日。議決権ベースでの希薄化率は17.79%と、株主にとっては痛手ですが、事業拡大のための大胆な一手です。
ピソラといえば、関西地方を中心に展開するファミレスで、石窯で焼き上げる本格ピザやパスタなどのイタリア料理が売り。家族連れに人気のロードサイド型店舗が多く、串カツ田中HDのこれまでの「居酒屋」イメージとは一線を画す業態です。これにより、串カツ田中HDは居酒屋以外への多角化を加速。串カツの国内店舗数を現在の332店(2025年5月末時点)から1000店へ引き上げる目標に向け、M&Aを積極的に活用する方針を明確に打ち出しています。
背景:串カツ田中の成長戦略と多角化の必然性
串カツ田中といえば、大阪発の串カツ居酒屋チェーン。全国に数百店舗を展開し、安くてボリューム満点の串カツと気軽な飲み屋文化で人気を博してきましたが、近年は事業の多角化にシフトしています。2024年8月には天ぷら店を、2025年3月にはとんかつ専門店を開業。ファミレス参入は、この流れの延長線上にあると言えます。
特に、ファミリー層の取り込みが鍵。過去から「ファミレス酒場」と呼ばれるロードサイド型店舗を展開しており、2019年以降は子連れ向けの禁煙化やドリンクバー導入、座敷席の充実でファミリー需要を狙ってきました。例えば、2020年にオープンした「串カツ田中 東大和店」は、都内初のファミレス型ロードサイド店として話題に。こうしたノウハウを活かし、ピソラのイタリアン業態を串カツのエッセンスでリニューアルする可能性も大です。居酒屋の活気ある接客とファミレスの居心地の良さを融合させた「新ファミレス」が誕生するかも?
市場の反応:株価急落の理由と今後の展望
一方で、発表直後の市場反応は厳しかった。17日の東京株式市場で、串カツ田中HDの株価は前日比383円(14.40%)安の2275円まで下落。第三者割当増資による希薄化懸念が主な要因です。外食業界は人手不足や原材料高騰で苦戦中ですが、串カツ田中HDの積極投資は「攻めの姿勢」として評価される声も。長期的に見て、ファミレス市場の規模(国内約2兆円)を狙う戦略は理にかなっています。
競合のガストやデニーズが価格競争を繰り広げる中、串カツ田中HDは「串カツ×イタリアン」のユニークなポジションで差別化を図れそうです。ピソラの既存店舗を活用すれば、即戦力として関西エリアのシェア拡大が期待されます。個人的には、串カツとピザのコラボメニューが登場したら、即行列必至!
まとめ:外食の多様化時代に串カツ田中が挑む
串カツ田中HDのファミレス参入は、単なるM&Aではなく、居酒屋からファミリー向けへシフトする外食業界のトレンドを象徴しています。株価の乱高下は一時的で、1000店目標に向けた着実な一歩になるでしょう。私たち消費者にとっては、もっと手軽で楽しい選択肢が増える朗報。次は実際にピソラ店舗を訪れて、串カツ田中風の進化を体感したいところです。



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